kotorioさんのきれいなモノ探し

パリのファッション、ライフスタイルをつぶやきます

ベールの実力ーーウェディングスタイルに花を添えて

メーガン妃がジバンシィGIVENCHY)のシンプルなウェディングドレスに、

55種類の花の刺繍が施された5mのロングベールを合わせて登場した美しき瞬間。

ãã¡ã¼ã¬ã³ãã¼ã¯ã« ãã¬ã¹ãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

花嫁のスタイルを語る上で、ドレスも大切ですが、ベールの力も重要なのです。

ãã¡ã¼ã¬ã³å¦ãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

クレア・ワイト・ケラー「ジバンシィ」アーティスティック・ディレクターによるデザイン画 (c) Fairchild Fashion Media

セレブが見せたロマンティックな着こなしを参考にベールの歴史を振り返ります。

「君は最後のイングリッシュローズで、彼がベールを上げるとき君の過去を知ることになるだろう」。

デザイナーのジョン・ガリアーノは、スーパーモデルのケイト・モス

ジェイミー・ヒンスとの結婚式に送り出す際ささやいたそうです。

é¢é£ç»å

昔は花嫁の処女性という象徴的意味を持っていたベール、花嫁を護る力があると

考えられていました。花嫁の慎ましやかな美しさに邪悪な精霊が恋をしないよう、

または場合によっては、夫となる男性が花嫁を見るなり逃げ出したりしないよう。

「純潔」にまつわる意味を持つベールですが、ドレスの付け足しと考えがち。

でも歴史的物語や変身の力を備えるベールは、花嫁衣装で最古のパーツとされており、

じっくり検討してみる価値はありそうです。

ãMonvieveãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

「ドレスはウェディングの主役ですが、ベールは花嫁姿の主役です」と語るのは、

モンヴィエーヴ(MONVIEVE)のディレクターのアリソン・ミラーさん。

シャンパーニュカラーやアイボリーのレースでできたカスタムメイドのベールは、

昨年モーダオペランディのトランクショーですべて完売でした。

 

「女性がベールを被ったその瞬間に様々な感情が湧き上がってきますね。

 花嫁になることを実感するのです。

 人生で白いドレスを着たことはあるかもしれませんが、

 ベールを被ったことがある女性は少ないですよね」

é¢é£ç»å ãMonvieveãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

ロンドン博物館のファッション担当学芸員も語ります。

「ベールの着用は伝統的で、花嫁の全体像に繋がる大切な要素です。

 ベールがなければただ普通のドレスを着ているようになってしまうかもしれません」ãMonvieveãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

多くのデザイナーにとってベールはドレスと同時進行でデザインするほど

相互に繋がり合っており、並行してデザインする人も多いですが、中でも

クチュリエのパオロ・セバスティアンさんはいいます。

「カスタムメイドやクライアントとの共同作業で私が好きなのは、

 花嫁はみんな違うということです。ベールは単にスタイルの仕上げと

 いうこともあれば、ベールが紛れもなくプランの出発点ということもあります」

2019年春ブライダル・ファッションウィークでは、

テンパリー・ロンドン(TEMPERLY LONDON)、エリー サーブ(ELIE SAAB)、

f:id:kotorio:20180524050024j:plain f:id:kotorio:20180524050102j:plain

                  Photo: Courtesty of Zuhair Murad

ズハイル・ムラド(ZUHAIR MURAD)といったデザイナーが、伝統的な

ふんわりとしたチュールのデザインを発表しました。

ヴィクター&ロルフ(VICTOR & ROLF)は幾重にもレイヤードされている一方、

リーム・アクラ(REEM ACRA)は絹の蓮の花のアップリケが施されています。

é¢é£ç»å

ベール選びの時にはーーー

ドレス試着と同時にベールもいくつか試して、全体に一貫性があるか。

繊細な装飾を施したドレスにはプレーンでシンプルなベールを。

ドレスとベールが逆の場合も同じで、ベールはドレスと競い合うようではなりません。

シンプルなベールなら約200ポンドから、高価なものは100ポンドを超すものも。

ヘアメイクのテストにベールを持参するのも忘れてはならないポイントです。

Monvieve

《ベールの種類》

バードケイジ・ベール

長さ約4〜9インチ、最も短いベール。バードケイジ・スタイルは1940〜50年代に人気。ピルボックス帽またはヘアディスクにネット付き。シンプルで軽い。

ブラッシャー

チュールの層を重ねたもので、花嫁は教会の通路を歩く時は前方に下ろして顔を覆う。長さ30インチ。

ジュリエット・キャップ

古典的なこのスタイルは、小さな透かし細工のメッシュまたはかぎ針編みを用い、2枚の層を片側でまとめ頭をキャップのように覆う。パール、花、宝石で装飾することが多く、単体もしくはケイト・モスのように長いベールの一部として着用することも。

フィンガーティップ・ベール

フォーマルなスタイルのベール。花嫁の周りにふわりと浮かび指先にかかるデザイン。

ワルツ・ベール

クラシックでロマンティックなワルツベールは、床を引きずるようなカテドラル丈やチャペル丈でなく、長さが膝から足首程度、着けていてもダンスが踊れることから。

マンティラ

楕円形にカットされレースの縁取りを施したスペイン式のベールで頭と肩を覆い、長さはフィンガーティップまたはカテドラルまで。ボヘミアン風な美しさ。

チャペル・ベール

床に届く長さ。ドレープがあってもトレーンはない。ベールの中でもフォーマル寄りの位置づけ。エレガントでロマンティック。

カテドラルベール

豪華な登場に似合うこのスタイルは最もフォーマルで、王族に限って使われる。モナコグレース・ケリー公妃や、ダイアナ妃の8メートルのトレーンなど。カテドラルの長さは最短でも2.5メートルからで、ドレスそのものより長いトレーンも。