kotorioさんのきれいなモノ探し

パリのファッション、ライフスタイルをつぶやきます

シャネルを紐解くーーメティエダールと新しい才能 

今年もイエール国際モード&写真フェスティバルのパートナーを務めたシャネル。

第33回となる今回もファッション、ファッションアクセサリー、

そしてフォトグラフィーの3部門を志す若い才能が世界中から集結しました。

フランス文化省により「芸術と歴史の町」として認定された、

プロヴァンス最南端の町イエール。パリからは電車で約4時間半ほどの小さな街です。

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ヴィクター&ロルフや、現在サンローランでクリエイティブディレクターを務める

アンソニー・ヴァカレロなどを輩出した、若手の登竜門であるコンペティション

シャネルは2015年から、イエール国際モード&写真フェスティバルを通して、

若手アーティストの活動を支援しています。

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会場は、南仏イエールの旧市街を見下ろす高台に建つヴィラノアイユ。

1920年代に建てられ、モダニズム建築のさきがけとなったノアイユ夫妻の邸宅は現在、カルチャーの発信地として活用されています。

いまも昔も芸術家たちの心を掴む絶景を誇る、ヴィラノアイユに集まった

若きクリエイターたちの作品をジャッジする審査員の顔ぶれも華やかですね。

 

今年は、ファッションはハイダー・アッカーマン、写真はベッティナ・ランス、

そしてアクセサリーはクリステル・コシェールが、それぞれの部門の審査員長に就任。

さらにシャネルのアンバサダーであり女優のティルダ・スウィントンや、

アーティストのルー・ドワイヨンなどが各部門10名のファイナリストの中から

グランプリを選出したようです。

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イエール国際モード&写真フェスティバルの会場、ヴィラノアイユ。

イエールの旧市街を見下ろす高台にあります。

20世紀の芸術家たちが制作活動し、バカンスを過ごしたヴィラノアイユには、

いまもフェスティバル期間中に多くのクリエイティブな才能が集まってきます。

ファッション部門では、オランダ出身のデザイナーデュオ、

Rushemy BotterとLisi Herrebrughが、そしてアクセサリー部門は

ジュエリーデザイナーのKate Fichard、Flora Fixy、Julia Dessirierが

グランプリを受賞しました。

シャネルは、メゾンが誇る最高の技術を持つアトリエの協力のもと、

受賞者である若手デザイナーたちが手がける制作をサポートしていきます。

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ファッション部門の審査員長ハイダー・アッカーマンと、ルー・ドワイヨン(右)。

© CHANEL

フランス語で「手仕事の芸術」を意味する言葉、Métier d’Art(メティエ・ダール)。

シャネルは2002年より年に1度、この言葉を冠したコレクションを発表しています。

カメリアや羽飾りのルマリエ、刺繍のルサージュに靴のマサロ、そして帽子の

メゾン ミッシェルなど、シャネルがその卓越した技術に共感し、傘下に収めてきた

アトリエたちの技術が結実したのがメティエダール コレクションです。

毎回、プレタポルテでありながら、オートクチュール並みのテクニックが

散りばめられた贅沢なコレクションとなっています。カメリアや羽飾りのアトリエ、

ルマリエの展示。今年のイエール国際モード&写真フェスティバルでは、

シャネルの傘下でカメリアや羽飾りのアトリエ、ルマリエのエキシビションも開催。

デザインとクラフトマンシップ、モードとラグジュアリーの関係を掘り下げました。

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© CHANEL

カッティングやエンボス加工、溶着、巻き加工、ほつれ加工、プリーツにはめ込み細工とルマリエが誇る卓越した職人技を披露します。

ヴィラノアイユの中央にはルマリエが得意とするテクニックを紹介するモノクロ写真が展示され、訪れた人々は、刺繍のワークショップなどを通して、シャネルのメティエダールを実際に体験できるなど、充実した内容になりました。

180530_chanel_18.jpg  © CHANEL